2023-12-23

関東と関西で翔んで埼玉を観た感想(ネタバレあり)

11月23日、めでたく翔んで埼玉が公開されました。

「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ」などの名言で知られるご当地ディス映画。今回は関西が舞台とあり、試してみたいことがありました。

関東と関西で観て、周りの反応を比べたい！

というわけで公開初日に池袋で観た数日後、滋賀へ旅行に行きました。

特に反応が違ったところを書きます。セリフとかだいぶうろ覚えです。

・TOHOシネマズ池袋

本編開始直前に大阪府知事役の愛之助さんが大阪の宣伝してた。

「武蔵野線」「しらこばと水上公園」

池袋ではざわついてたけど滋賀ではまだシンとしていた。

しらこばと水上公園、聞き慣れない地域ではおしゃれな名前に聞こえるのかもしれない。

「もう休んでる。一回戦敗退ね」

地区対抗綱引きの与野チームの応援席を見た内田直子のセリフ。

同じさいたま市なのに大宮・浦和と大会への熱が違いすぎる。

「ぎょ、行田？！あないなド田舎に？！」

埼玉にもタワーがあると知った百美が放ったセリフ。この後も田んぼアートを見るためだけにタワーがあるはずがないなどとディスり続けていました。

「和歌山という未開の地がある。」

たぶん劇場内に和歌山県人がいた。このあとのパンダが出てくるシーンでも笑い声が聞こえてきたので間違いないと思う。

隣のカップルが「やっぱ翔んで埼玉は家でダラダラ観るもんやなあ」と言っていたのが逆になんかよかったです。

・イオンシネマ 草津

初日にめっちゃ上映してたとこ。たこやき味のポップコーン食べながら観ました。

「とび太だ。」

桔梗が麻実にとび太を紹介するシーン。池袋でも笑いが起きてたけどこっちのがダントツで大きかった。

「かけっことびっこげんきっこ～♪」

ご存じ平和堂のテーマ。一番沸いてたかも。後に出てきたHOPカードのくだりでも笑いが起きてました。

「マイアミ浜」

看板が初めて出てきた時点でちょっとざわついていて感動しました。地元だから知ってる人多いよな…。

観る地域によって違った体験ができるのがこの映画の強みだと思います。もしかしたら今後、舞台になった場所で映画を観るのが新しい観光の形になるかもしれない。知らんけどな。実はまだ埼玉で観ていないので、混んでいる劇場を探してまた観たいです。

2023-10-24

翔んで埼玉の考察のようなもの

はじめに

　翔んで埼玉の続編が公開されると知って以降、るびん(以下筆者)は日々X(旧ツイッター)で翔んで埼玉で検索をかけては他人の反応を見て楽しんでいた。翔んで埼玉2の公開が来月に迫り、そろそろ試写会などで事前に鑑賞できる機会が増えつつある。ネタバレを踏んでしまう前に個人的に疑問に感じている部分をまとめておきたいと思う。

壇ノ浦百美が関西弁を喋っていた理由
奈良県の扱い
行田市の謎

　これは映画の考察のような何かであり、特定の県を見下す意図は決してないことを事前に記しておく。

壇ノ浦百美が関西弁を喋っていた理由とは？

　正式タイトルが発表された際の動画に、壇ノ浦百美が関西弁で麻実麗と話しているシーンがある。動画の言葉を借りるなら、「大阪になってしまった」のだ。ここで気になるのは大阪化してしまった理由である。問題は誰があるいは何が大阪から東京に「大阪」を持ち込んだかである。

　まず「大阪」が東海道新幹線に乗ってきたという説。翔んで埼玉の伝説パートの時代がいつかは分からないが、関東の交通の発達具合を見るに開通していないように思う。また麻実麗たちは海を渡って和歌山に海を渡っている。東海道新幹線が開通していれば海に不慣れな彼らはそっちを使うだろう。

　次に「大阪」が風に乗ってきた説だ。日本の天気は基本西から東に流れる。時間がたてば東京にもたどりつくだろう。しかし、東京までには富士山を初めとした多くの山々がそびえ立っている。東京までの空気の流れを細かく予測することは難しいだろう。非効率この上ない。

　筆者は「大阪」は人によって持ち込まれたのではないかと思っている。東京陣営と記載があったが、野球といえば甲子園である。野球部員の男が「大阪」で充満している甲子園から「大阪」を持ち込んでしまったのではないか。

未だに伏せられている、奈良県の扱いとは？

　劇中で滋賀、奈良、和歌山の三県は大阪、京都、神戸から酷い扱いを受けている。現在、滋賀解放戦線、和歌山解放戦線のメンバーが発表されているが、奈良解放戦線については一切言及がない。

　映画館でもらえる広告には、奈良県についておそらく初めて言及されている。「1300年以上、時が止まったまま」。1300年前といえば奈良時代である。情報の伝達手段は木簡だろうか。京都に都が移ったことを認識していない可能性すらある。認識していたとして、今更大きな変化を受け入れるとは考えにくい。桔梗魁が望むような革命には乗り気ではないのではないか。